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Unblanced
「世界の一部」
悲しいことがない世界を想像したらこんな絵になった。
涙が暖かいひかりに囲まれて癒されて包まれて安心する、そんな世界があったらいいのに。
「濃い、濃い、炎」
嫌なことがあった日。たっぷり指先に絵の具を乗っけてぐぁ～と夢中で色を重ねた。でも嫌なことの中にほんの少しの
明るい未来が欲しくて濃い、濃い、炎を足した。
「ピラニア」
みんなはピラニア。私をガジガジかんで襲いかかろうとしてる。
でもそのピラニアたちはやさしさも持っているから歯のとがった所に丸いふたをしてくれてる。
新品のペンみたいなイメージ。私はそれでも怖い。足をしっかり地面につけてふるえながら
立ち向かうの。
「他人の目」
あなたの目には私のことがどう見えていますか？
私のことそんな怖い目で見ないで。
私のことがきらいですか？
わたしはそんなことを考えてしまうわたしのことが、嫌いです。
「生きることが難しいと思った｣
生きづらいと思った。生きるって難しいと思った。だから、みんなで生きたいと思った。ハートのこころ震わせて今日も
この世界、1人残らずみんなで生きていく。行為を間違えることはあっても悪人はいない。
「すごく辛かった」
強制入院する前日の夜。「なんとか年明けの診察の日まで入院せずに頑張りたい、でも、もう無理かも・・・。頓服は飲んだ。深呼吸もした、あと、あと、あと、何ができる。絵を描こう、頑張ろう、頑張れ。大丈夫、大丈夫。
「辛いなら絵を描いてみよう」
苦しい、辛い、首絞めてしまいたい、1分我慢するのも息が上がるほどに苦しい。まだ2分しか経っていない、と病棟のホールで突っ伏す私に看護師さんが一言。
「今の気持ちを絵に描いてみるのはどうですか？」ああ、そうだ絵だ。絵を描いていて楽しい時もあるけれど今のはとてつもないエネルギーと苦しみと共に闘う辛いもの。グッと歯に力を込めて絵の具を取り出して指で円を描いていく。今度は止められなくなった。止めてしまえば、自分を傷つけることをしてしまいそうだから3時間描きつづけた。消灯の時間も過ぎ、電気の消えたホールのテレビのコードを掴んで・・・。うまくいかない日もあるんだよな。
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